
本記事は、アパレル歴20年の店長経験者が詳しく解説しています。
芸能人やアーティストの着用、GirlsAwardでの大規模なステージなど、一般的な新興ブランドとは少し違った広がり方を見せていた「QALB(カルブ)」。
「QALB」は、後に“ガーシー”の名で広く知られるようになった東谷義和さんが、実業家として活動していた時期に経営していたアパレルブランドです。
当時は「NO MERCY」の文字を大胆に取り入れたアイテムや、男女で着やすいオーバーサイズのウェアなどを展開。
「芸能・音楽・ファッション」を横断するようなプロモーションでも注目されました。
一方、現在は当時の公式オンラインショップで継続的に新品を購入できる状況を確認できず、「今はどこで買えるの?」「ブランドはどうなった?」と気になって検索する方も多いでしょう。
そこでこの記事では、確認できる情報をもとに「QALB」の背景・特徴・当時の販売方法・現在の購入先まで分かりやすく整理します。
- 「QALB」と東谷義和さんの関係
- ブランド名の意味
- ブランドが注目された背景
- デザインやファッション系統
- 主な商品と当時の価格帯
- GirlsAwardでの展開
- 口コミ・評判の傾向
- 当時の購入方法
- 現在「QALB」を買う方法
- 中古購入時の注意点
「QALB」誕生の背景【東谷義和さんとの関係】

「QALB」は、東谷義和さんの芸能界との幅広い交流も背景に、一般的なストリートブランドとは異なる形で知名度を広げていきました。
ただし、「QALB」のルーツとガーシーさんの事業上の立場は分けて理解する必要があります。
「QALB」はどんなブランド?
当時のブランド関連資料では、「QALB」はアメリカ・ロサンゼルス発祥のユニセックスファッションブランドとして紹介されていました。
一方、東谷さんについては「QALB」を経営し、その後に「事業譲渡した」ことが複数の報道で確認されています。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド名 | 「QALB(カルブ)」 |
| ブランドのルーツ | ロサンゼルス発祥と紹介 |
| 国内展開 | 2017年ごろから確認 |
| 東谷義和氏との関係 | ブランド事業を経営 |
| ファッション系統 | ストリート・ユニセックス |
| その後 | 東谷さんは事業を譲渡 |

そのため本記事では、「東谷さんがブランド事業を手掛け、経営していた」という整理で紹介します。
「QALB」というブランド名の意味
「QALB」は、アラビア語で「ハート」「心」を意味する言葉です。
当時は、既存の形にとらわれず、新しいスタイルを提示していく姿勢を持つブランドとして展開されていました。
「NO MERCY」がブランドの象徴に
「QALB」を代表するデザインのひとつが、「NO MERCY」の文字を大胆に使用したシリーズです。
フーディーやシャツ、パンツなどにタイポグラフィーを取り入れ、シンプルなストリートウェアへ強いアクセントを加えていました。
芸能人との接点がブランドの話題性を高めた
「QALB」の特徴的な部分は、単に商品を販売するだけではなく、著名人との接点を生かしたプロモーションにも力を入れていた点です。
2019年5月18日に開催された「Rakuten GirlsAward 2019 SPRING/SUMMER」では、俳優の山田孝之さんが「QALB」のステージをプロデュースしました。
山田孝之さんはブランド自体のプロデューサーではない
ここは混同しやすいため注意が必要です。
山田孝之さんが手掛けたのは、GirlsAwardにおける「QALB」のスペシャルステージで、「QALB」そのものを立ち上げた人物として紹介されているわけではありません。
「QALB」の主な活動時系列
細かな情報を文章で追うより、活動の流れは時系列で見る方が分かりやすいでしょう。
| 時期 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2017年ごろ | 「QALB」の国内展開が確認される |
| 2018年 | セレクトショップなどで取り扱い |
| 2019年5月 | GirlsAward S/Sに登場 |
| 2019年9月 | GirlsAward A/Wにも登場 |
| 2020年 | ONPAMALLで商品を展開 |
| 2020年5月 | 志田愛佳さんを起用した2020AWを受注販売 |
| その後 | 東谷さんが「QALB」事業を譲渡 |
| 2026年8月現在 | 継続的な公式新品販売を確認できず |

元アパレル店長時代にも、新しいブランドについて「誰が着ているブランドですか?」と聞かれることはよくありました。
「QALB」はまさに、商品だけではなく“誰が着ているのか”がブランドを知るきっかけになりやすかったタイプといえるでしょう。
「QALB」の特徴・魅力ポイント

「QALB」の魅力を一言でまとめるなら、大胆なグラフィックとオーバーサイズを組み合わせたストリートスタイルです。
デザインだけでなく、男女を限定しない着こなしやすさもポイントでした。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| デザイン | 文字・グラフィックを大胆に使用 |
| シルエット | オーバーサイズ中心 |
| カラー | ブラック・ホワイト系が多い |
| 系統 | ストリート・モード |
| 対象 | ユニセックス |
| 商品 | フーディー・シャツ・パンツなど |
| 価格帯 | 2万円台~3万円台の商品も展開 |
一枚で印象が決まりやすいデザイン
「QALB」のアイテムは、ベースカラー自体は比較的シンプルです。
そこへ「大きな文字」や「プリント」を加えることで、トップス一枚でもコーディネートの主役になりやすいデザインへ仕上げられていました。

「派手な服を何枚も重ねる」というより、インパクトのある一着を中心にスタイリングするブランドと考えるとイメージしやすいでしょう。
オーバーサイズを生かしたユニセックススタイル
当時の関連資料でも、「QALB」はユニセックスブランドとして紹介されています。
ゆったりしたパーカーやトップスは体型や性別を限定しにくく、ストリートファッションらしいルーズな着こなしと相性の良いアイテムでした。
サイズ選びは実寸を見るのがおすすめ

元アパレル店長としてサイズ相談を受けていた経験からいうと、オーバーサイズの商品ほど「普段MだからM」という選び方が通用しないことがあります。
同じ身長でも肩幅や好みの着丈によって印象が変わるため、中古で探す場合は「身幅・着丈・肩幅」まで確認しておきたいところです。
フーディー以外の商品も展開
「QALB」と聞くとパーカーを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、商品カテゴリーはそれだけではありません。
2020AWでは、次のようなアイテムが展開されていました。
| 商品例 | 当時の価格(税抜) |
|---|---|
| NO MERCY Big Logo Hoodie | 28,000円 |
| No mercy Poncho | 38,000円 |
| Ice Hockey Hoodie | 28,000円 |
| NO MERCY Parachute Pants | 22,000円 |
| NO MERCY Over Print Hoodie | 30,000円 |
| NO MERCY Print Dress Shirts | 24,000円 |
数千円で購入する一般的なカジュアルウェアというより、デザイン性やブランド性を含めて選ぶ価格設定だったことが分かります。

店頭で2万円を超えるトップスをご案内するとき、お客様が最も気にされるのは「長く着られるか」「手持ちの服と合わせられるか」という点でしたね。
「QALB」のように主張のあるデザインは好みが分かれる反面、スタイルに合う人にとっては代わりを見つけにくい一着になりやすいと思います。
どんな人におすすめ?
| おすすめの人 | 理由 |
|---|---|
| ストリート系が好き | オーバーサイズと好相性 |
| モノトーンが好き | ブラック・ホワイト系が多い |
| 個性的な服を着たい | グラフィックの存在感が強い |
| ユニセックス服を探している | 男女を限定しにくい |
| 人と被りにくい服が欲しい | 現在は流通数が限られる |
「QALB」のファッション系統チャート
| 項目 | 低 ⇔ 高 | コメント |
|---|---|---|
| 甘さ | ★☆☆☆☆ | 甘さよりストリート感が中心 |
| 個性 | ★★★★☆ | グラフィックの存在感が強い |
| シンプルさ | ★★★☆☆ | ベースはシンプル |
| 大人っぽさ | ★★★☆☆ | モード寄りにも合わせやすい |
| きれいめ度 | ★★☆☆☆ | カジュアル要素が強め |
「QALB」の口コミ・評判を調査

「QALB」は現在も新作が続くブランドではないため、最近の購入レビューを大量に集められる状況ではありません。
そこで、当時の反応と現在商品を探す際に確認したいポイントを分けて見ていきます。
現在確認できる口コミ状況
| 確認項目 | 傾向 |
|---|---|
| SNS | 当時の商品・着用投稿が中心 |
| 購入レビュー | 現行ブランドより少ない |
| 長期使用レビュー | 十分な蓄積は確認しにくい |
| 話題 | 著名人着用やデザインへの反応が中心 |
| 現在の商品情報 | 中古市場で確認しやすい |
2020年に志田愛佳さんを起用した商品が発表された際には、着用ビジュアルやブランドとの組み合わせに対する好意的な反応も紹介されていました。
ただし、SNS上の反応と実際に購入して長期間着用したレビューは同じではありません。
評価につながりやすいポイント
当時の商品展開から魅力として判断しやすい部分を整理すると次の通りです。
| ポイント | 特徴 |
|---|---|
| デザイン | 一目で分かる存在感 |
| シルエット | ストリートコーデに合わせやすい |
| ユニセックス | 男女とも選択肢にしやすい |
| 希少性 | 現在は新品で探しにくい |
| 話題性 | 著名人との接点が多かった |
中古だからこそ気になる点
現在購入する場合は、ブランド自体の評判以上に「その1点の状態」を確認することが重要です。
| 気になる点 | 確認内容 |
|---|---|
| プリント | 剥がれ・ひび割れ |
| ブラック系 | 色あせ |
| パーカー | 袖口・首元の使用感 |
| サイズ | 商品実寸 |
| におい | 保管臭・香水・タバコなど |
| 価格 | 他の出品との比較 |

アパレルの店頭でも、中古に限らず「画像では良かったけれど、着てみたらサイズ感が違った」という相談は珍しくありません。
特に「QALB」のようなルーズシルエットは、数字を見ずに購入するとイメージとの差が出やすいため、見た目だけで決めない方が安心です。
「QALB」が向いている人・慎重に選びたい人
| 向いている人 | 慎重に検討したい人 |
|---|---|
| ストリート服が好き | きれいめ中心で着たい |
| 大きめシルエットが好き | 細身の服が好き |
| ロゴ・文字デザインが好き | 無地を好む |
| 希少な旧作を探したい | 新品購入にこだわる |
| 中古品にも抵抗がない | 使用感が気になる |
「QALB」はどこで買える?販売先・購入方法

「QALB」は、販売当時と現在で購入方法が大きく変わっています。
現在探している方は、まず「公式新品販売」と「中古流通」を分けて考えると分かりやすいでしょう。
販売当時の購入方法
2020年には、ライブコマース型ECモール「ONPAMALL」に「QALB」の公式ストアが展開されていました。
2020AWでは期間を限定した受注販売も行われています。
| 販売情報 | 内容 |
|---|---|
| 販売先 | ONPAMALL内「QALB」公式ストア |
| 2020AW受付開始 | 2020年5月6日18時 |
| 受付終了 | 2020年5月8日17時59分 |
| 販売形態 | 期間限定受注 |
| 主な商品 | フーディー・パンツ・シャツなど |
すべての商品が常に並ぶ一般的なECサイトというより、商品やタイミングに合わせた販売も行われていたブランドです。
現在の販売状況
2026年8月時点では、当時案内されていた公式オンラインショップで継続的な新品販売は確認できません。
| 確認項目 | 2026年8月時点 |
|---|---|
| 旧公式通販 | 通常購入できる状態を確認できず |
| 継続的な新作 | 確認できず |
| 常設実店舗 | 現在の公式店舗は確認できず |
| POPUP | 現在の開催情報は確認できず |
| 主な入手方法 | 中古市場 |
尚、「○年○月にブランド終了」とする明確な公式発表までは確認できないため、終了時期を断定するのは避けます。
東谷氏が事業を譲渡したことと、現在公式新品販売が確認できないことは事実として分けて考える必要があります。

個人的には、ここまで明確な世界観を持っていたブランドだけに、今も継続されていてほしかったという寂しい気持ちはあります。
現在のストリートファッションに合わせて復活した「QALB」がどうなるのか、見てみたいですね。
現在は中古市場を探すのが現実的
現在「QALB」を購入するなら、「リユースショップ」や「フリマサービス」が主な選択肢になります。
セカンドストリートやメルカリなどでは、パーカー・Tシャツ・アウター・アクセサリーなどが出品されることがあります。
ただし、中古品は常に同じ商品が販売されているわけではありません。
中古価格は固定された「相場」ではない
フリマサイトで1万円の商品を見つけても、それだけで「相場は1万円」と判断することはできません。
出品価格と実際に売れた価格は異なるため、複数の商品を比較することが大切です。
中古購入時にチェックしたいポイント
「QALB」はグラフィックデザインの商品が多いため、一般的な古着以上にプリント部分をよく確認しましょう。
| 確認項目 | 注意点 |
|---|---|
| サイズ | 表記だけでなく実寸を見る |
| プリント | 割れ・剥がれを確認 |
| 色 | ブラック系は色あせを見る |
| 生地 | 毛玉・伸び・ヨレを確認 |
| タグ | ブランドタグ・洗濯表示を見る |
| におい | 説明文や質問で確認 |
| 価格 | 同商品・類似商品と比較 |
| 付属品 | タグや袋の有無を確認 |
| 返品 | 購入先の規約を見る |
「希少品」の言葉だけで判断しない
現在販売されていない商品は、出品時に「レア」「希少」と書かれていることがあります。
もちろん実際に流通数が少ない商品もありますが、その表現だけを理由に高値で購入する必要はありません。

元アパレル店長として商品価格を見てきた経験からも、服の価値は「当時の定価」だけでは決まりません。
中古では、「状態・需要・流通量・サイズ」などを含めて、その価格に納得できるかを考えて選ぶのがおすすめです。
まとめ:「QALB」は中古市場で今も探せるブランド

「QALB」は現在新品を気軽に購入できるブランドではありませんが、当時の展開を振り返ると、独自性のあるストリートブランドだったことが分かります。
最後に、本記事で解説した「重要なポイント」をサクッとまとめます。
- 東谷義和さんが経営していたアパレルブランド
- ロサンゼルス発祥として展開
- 2017年ごろから国内で活動
- ユニセックスのストリートスタイルが中心
- 「NO MERCY」のデザインが象徴的
- GirlsAwardでもブランドを展開
- 東谷さんはその後事業を譲渡
- 現在は公式新品販売を確認できない
- 購入するなら中古市場が中心
「QALB」は、著名人とのつながりだけで注目されたブランドではなく、オーバーサイズ・大胆な文字使い・モノトーンを組み合わせた明確なスタイルを持っていました。
しかし、ファッションブランドは、時代や運営体制によって姿を消してしまうことがあります。

だからこそ僕個人としても、「QALB」がもし現在まで続いていたら、どんな商品を作っていたのだろうと思わずにはいられません。
いつか復活や新たな展開があるなら、もう一度見てみたいブランドのひとつです。

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